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小屋暮らしの日記 byいちの木

築50年、昭和~~な小屋をせっせとリフォームしながら暮らしてます! なるべく働かず、いろいろやって生きてます。

生き延びるための次のステップ

ワタクシゴト

 

凄い記事を読んで

ガツーンとやられた。

 

「私、この人のようにちゃんと生きていけるだろうか?」

 ホームレスの姿に

現代の狩猟採集民族の姿をみる。

 

 

 

20年程前

私は新宿で店番のアルバイトをしていました。

西口の改札を出て右に折れ

ガード下を通って地上へ出て

高層ビル街の一角、最上階へ。

 

その頃は、まだ

ガード下には段ボールハウスが並んでいて

沢山のホームレスがそこで暮らしていました。

 

週刊誌の発売日には、

ごみ箱や電車内で集めてきたらしい週刊誌が

発売その日に100円で売られており、

サラリーマンが買っていく姿をよく目にしました。

売り子のホームレスも

「はいっ、ありがとうっ」と元気な声を響かせていて、

私はそんなガード下空間が好きでした。

 

地上に出ると

真新しい都庁がそびえていて

でも、ここにはホームレスがいて

サラリーマンも、ぷー同然の私もいて

その全てが東京の現実で

みんな、それぞれの場所で日々を頑張って生きている。

 

接点のない人々が共存しているかのような

そんな雑多な空間。

 

そこを通ると、いつも、私は

「自分はガード下で生きていけるだろうか?

それだけタフになれるだろうか?」

と、

段ボールハウスの構造をチラチラと盗み見たりして

食べ物はどこで調達しよう、などと

想像したものです。

 

都会で働いて、生きていく。

一旦歩みを止めれば

安心で守られた暮らしを失うまでの時間は

そう長くはないでしょう。

 

会社員を続けるタフさはない、と感じていた私の目には

ホームレスをするタフさもなさそうだけれど、

そちらの方が魅力的な人生に映っていたのです。

 

 

私が店番をしていたビルの最上階には高級クラブがあり

昼過ぎに出勤するママさんが

声をかけてくれます。

その日は、ちょっと立ち話になって、

ママさんがこう言ったのです。

 

「ほんとに、あのガード下はひどいわね。

働かないで、あんなところに寝て、

だらしない人達。」

 

えっ???

自分とまったく違う意見を聞いた困惑。

けれども、ひどい、とか厳し過ぎる、とか

不快感というよりも

「ああ、この人はすごく自分に厳しく生きてきたから

他人にも厳しいんだ。」

と、自分のふわふわとしていることとが

浮き上がって見えるようでした。

 

ああ、この人もタフに生きてきたんだなぁ、と。

 

 

それからしばらくして、

 テレビで、段ボールハウス群が撤去されるというニュースがありました。

 

店番のアルバイトは不定期だったので

その様子を目撃することはなかったのです。

 

次回アルバイトが入り、ガード下を通ると

そこには

鉄でできたずんぐりとした円柱の

上面を傾斜させて

座ることもできない用途不明な物体が、

嫌らしい明るい色にペンキで塗られて

かつて段ボールハウスがあった場所に

ずっと並んでいたのです。

 

いやらしい色をした意地悪な物体。

ここには追い詰められる場所さえない。

 

早くお金を貯めて日本を脱出しよう

と、インドネシアへ引っ越す気持ちを強くしたのでした。

 

 

 

そういえば、いま、私が再び

「雇われない」

という気持ちを新たにしたのは、

この記事中にもある、デング熱騒ぎから。

これがキッカケになったのでした。

 

その頃は働くばかりの毎日で、

目の前しか見えていなかった。

 

まずはそこから脱出することからだけれど、

次はどこへ向かうのか?

 

 

 

この記事は再び

自分の姿を見てごらん

生き延びていく力はあるのかな?

と、

突きつけてくれたのです。