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小屋暮らしの日記 byいちの木

築50年、昭和~~な小屋をせっせとリフォームしながら暮らしてます! なるべく働かず、いろいろやって生きてます。

並べてみたらタイトルが怖かった

 

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こう並べてみると呪いの書みたいです。

 が、

 今回も小室先生、痛快でした!

 

ガンガン惹き込まれちゃうなぁ

この語り口。

独特のものの見方。

 

ラストのまとめ部分は帯の通り

政治音痴の日本人への教示となっておりますが、

そこへ至るまでの流れに

古今東西歴史に悪名高い指導者が

どんな冷酷非情な政権争いを行ったのか、

しかし反面

実は庶民の暮らしは繁栄と平和を謳歌した、

と書かれています。

 

それがね、

とにかく大人物ばかりを

アッチからこっちから登場させつつ

小室節にてナレーション入れつつ

登場人物目まぐるしく入れ替わり立ち代わりして

豪華なオペラの演出のごとし!!

(オペラ全然わかんないけど、そーゆーイメージ)

 

暴君ネロ、秦の始皇帝武則天

ユダヤのヘロデ大王にヒットラー

 

ライバルだけでなく近親者や子供まで

ばったばったと切って捨てる

権謀術策

暗殺の嵐

 

カリスマが尋常でない人物の続けざまの登場に

背景を民衆がコーラスで盛り立てる。

いやぁ~~~

これ、舞台にしたら壮大だろうなぁ~~~

 

曰く

暴君でなければ名君足り得ない。

「権力欲に滾っている人間でないと

国民を豊かにし、社会の混乱を防ぎ

国家を栄えさせることが出来ない。」

のであると。

 

「政治家の任務は「国民を幸せにし国家を安全にする」事にあるのだから、

其の目的を実現する為には、

普通の人間に許されない事でも許される場合が屡々ある。」

 

ということで、

ちょっとした汚職とか

政敵を罠にはめることとか

一般人の価値基準でうじゃうじゃ言いなさんな、

と仰います。

 

かつて、スハルト政権下のインドネシアに住んでいたので

独裁者=名君ではないよなー、とは思うけど

あれは、某国の陰謀によりチャンスをつかんだ、と言われてるし、

でも、ま、「開発の父」ってコピーもついてるんだから

恩恵もそれなりにあったんだろう。

 

カリスマ的指導者を民衆は求めるもので

未だ、インドネシアでは

スカルノ大統領の再来を望む声は強いのです。

 

 

小室先生は危険な極論を振りかざしているのでしょうか?

しかし、議論に厚みのない世間の音を聞くばかりよりも

小室的見方を持ちながら、

実際の世界を見渡すと

違った景色が見えてきます。

 

「近代デモクラシーに於いては、法的な最終的決定は裁判官にあり、

政治的な最終決定は選挙民にある。

そして、倫理的道徳的な最終決定は自分自身にある。」

 

民主主義という武器があるのだから、

そんなリヴァイアサンの政治家を

生かすも殺すも私たち自身なのだ、ということです。

私達に体力がなければやられちゃうぞ!ってこと。

 

そして、リヴァイアサンをうまく飼い馴らせなければ

国を維持していくことは困難である。

 

 

「我々は今なお「間に合わせのバラックの住人」である」

 

 

読み応えあった。

宙返り繰り返しながらも

上手く着地した、小室先生、お見事!

 

 

 

 

 

もう一冊が、小室先生の先生、森嶋通夫先生の御本。

こちらは始終落ち着いた論調で

50年後の日本社会を予測していらっしゃいます。

 

これも面白かったのですが、

教育について長々と語ってしまいそうなので

また、いつか。