本日もクストリッツァ!!
「ジプシーのとき」
これは1989年の作品なのですね、
ユーゴです、ジプシーです、豚や犬、山羊、七面鳥と共に暮らし
教会あり、アッサラームあり、
ばくちで家族を不幸に陥れるわ、
何重にもやくざ者に騙されるわ、なお話し。
ひどい話なのにバカ騒ぎ度が低く、
最低な行いそのもので
陽気さに欠けていたので今も気分が重いです。
作品はもちろん素晴らしい!文句ありません。
そんで、ジプシーのばあちゃんがカッコイイ!!
なんたって、音楽ですよ!!
クストリッツァ映画は
音楽がその命の半分を占めると言ってもいい(多分)。
あの辺の地方の物悲しくかつ力強い旋律が素晴らしい!
忙しく溢れる音に心臓をわしづかみにされる。
また、演奏が洗練されてなくてライブなのよ、
ああああ、音楽がたまらない。
なんか血が湧き肉躍る感じで踊りたくなる~~~
youtubeでそれらしいものを探していたら
こんなもの見つけた。
セルビア風肉屋の踊り / plays COMPOSTELA(2007年)
これはoff noteという日本の音楽レーベルがやってるらしい。
結構、映画で使われてる感じに似てます。
アコーディオンのそれっぽいやつを聴きたいなぁ~
それから、ユーゴ紛争について
こんなの観ておさらいした。
で、さらに気分重くなる。
セルビアの誰もが思いもしなかっただろう。
うちの国も敵国条例まだ生きとるけんね。
ものを作る人間はひっかかりや象徴を
何度も何度も繰り返し作品に取り入れるものなのだろう。
アンダーグラウンドと同じアイコンがいくつも見受けられた。
今回はより強く「血」を感じた。
血を分けること
分かちがたく共に生きていくこと。
親と子と孫、血縁者だけでなくその土地から生まれた生き物全てが
自分の利益にならず不幸を連れてくるとも
毎度毎度同じ目にあいながらも
手をつないで生きていく。
恐ろしいほどの懐の深さ。
米原万里さんの
「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」を読んで
初めてあの辺りの地図と政治が繋がった。
ヨーロッパの火薬庫の辺りから
ロシアにかけての繋がり。
しかし、まったく、
ヨーロッパはだだっぴろくて逃げ場がないな。
日本は海に囲まれていて良かった。
ホント。