いちの木の小屋と山

昭和~~な小屋をリフォームしたり、山やったり畑やったり、猪捕ったり、いろいろやって生きてます

瀬戸漆喰を塗る

 

新年の心意気を下書きしたまま

すでに一月も終わらんとす、だって。

 

ま、そんなもんなんじゃん。

 

こう長年生きてくると自分の愚図っぷりにも諦め感が出てくる、

とはいえ、時間かかりながらも形になって来るものも、あるっちゃ、ある。

賢いタイプの人じゃなかったのね~~

と、おおらかに生きて行こう。

人生100年時代だもんね。

 

 

昨日は漆喰塗りのセミナーに参加して参りました。

最近、壁塗りの機会がそこそこ来てるね~

壁塗料塗りも1週間前くらいに手伝い行ったしね~~

んで、今後も埼玉まで古民家の壁塗り手伝いにも行くつもりです。

 

え?私の小屋の壁は?

他人の手伝いで腕上げてから、ぼちぼちやりますわ。

 

 

と、いうことで漆喰塗りの話し。

 

 

今回、使用したのは瀬戸漆喰という素材でした。

この扱いを、一級左官技能士のカイルさん、というアメリカ人の方が指導して下さる。

カイルさんのとこから助っ人2人、空くんと

「まるちゃーーん」、っていう和風なあだ名で呼ばれて飛び出たのは

巻き毛のむっちゃ可愛いイタリア女子。

一人静かにウケた。

 

他、この会の主催者、瓦屋さん、漆喰屋さん、

そして関係者的何者かわからん人たちいろいろ

プラス参加者6名で作業を行いました。

 

まずマスキングして、古い壁材の撤去。 

わた壁っていうよくある和室のふわっとキラっとした壁なので

ポリマーを水に溶いたものを塗り

壁材をふやかして除去します。

 

 

 

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プロのお道具♡

 

 

 

そこにハイフレックスという下地材を塗り、

1時間くらい間をおき

いよいよの漆喰塗り。

 

 

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袋から出したまんまだとまだ塊があるので

まず塊をほぐすようにこねる

それから水を足して硬さ調節。

 

均一良い硬さに練れたら、コテ板にどさっとのっけて

ひたすら塗る、塗る、

 

以降

作業が楽しくて写真撮るの忘れてました。

 

 

 

 

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仕上げの一例として

刷毛目で模様を描いているところですが、

こうする前にはぴたーーーーっと真っ平らな

美しい仕上げをされています。

 

それを見たらコテ跡のある個性ある塗り壁

なんつーのが安っぽく感じられるもんね。

 

日常生活の中では動きのある

楽しいものが良いかもしれないけれど、

落ち着いた静かな、人の手による最上な仕上がりって

一つ違う次元に壁が飛んでっちゃったみたいな感じ。

 

 

平らに仕上げる専用のコテは

素材も硬くツルツルしていて

撫でていくと漆喰中の水分を表に引き出してくれるのだそう。

 

 

 

 

漆喰って、消石灰なんですね。

水で練って、塗り、乾いていく過程で空気中の二酸化炭素と反応して

石灰岩に戻っていくのだと。

面白ーーーい!!!

 

基材の消石灰

ゆっくり乾きかつヒビ割れなく良くまとまるよう、麻スサや糊まぜている。

好みで藁とか、紙とか混ぜてもOK。

瀬戸漆喰には骨材として砂や牡蠣殻が混ぜてあります。

 

 

と、いうことは、

消石灰なら安い大袋がホームセンターで買えるし、

砂ならすぐそこの川にあるもの。

綿くずもどっかにしまい込んでるのがあるはず。

これって

自作できんじゃない?

 

小屋工事の進捗がはかばかしくないのは

こーゆうこと考えるのが楽しくて、

脇にそれていくところにもある、と、思う。