広島のおばちゃんの計画
それは、せっかくの瀬戸内ですもの
島で海と魚を楽しんでもらおう、というもの。
春に友人とドライブに行って見つけた
なんだか生命力にあふれた島、
沖家室島。
ちょこんと短い橋で繋がっている小さな島。
しかし、焼杉の古い家が並んでいて
かつて潤っていた形跡を感じさせる島でもあります。
この辺りの民宿に泊まって
瀬戸内らしさとか満喫させたいなぁ~~
と、考えながらグーグルお散歩。
そうしたら、ばっちり条件に見合った民宿があるじゃあないですか。
即電話して予約状況を聞き
偶然キャンセルの出た日が丁度弟一家の日程と合うので
予約入れました。
広島からは車で片道2時間半
丁度よい具合のドライブです。
早めに宿に入ってごろごろしたい人、
目の前の港で釣りをしたい人、
ちょっと離れた砂浜で泳ぎたい人、
おのおの適当に夕方まで遊んだ後は
お楽しみの晩御飯。
どどどぉぉぉーーーーん、と
刺身盛り船三艘に全員テンションの上がること上がること!
鯛に巨大アジにヒラマサ(だったと思う)のお造りに
岩牡蠣、なんとかイカ、ブリ
そして、赤い花の下に写っているのはアナゴの刺身。
珍しい!
9人前でコレ!!
いくら大食いの弟一家と言ってもチビ含めてなので
食べきれない量なのはモチロンですが
成人男性9人でも満足の域を超えるはず!
腹がきついぞ。
それなのに、次に出た来たのは
メバルの煮付け、
新鮮なのに、煮付け、この贅沢さ。
身がふわふわの絶品にて肝がさらに美味い。
てんぷらに握りずしまで出てきちゃって
もぉーーーーーっ
美味さにもその量にも参りましたっっっ
デザートの塩寒天。
黒蜜ときな粉でいただきます。
後ろに写っている天草からできたオリジナルレシピの自家製、
やっと固まる程度のゆるさなので
口の中でパシャッと水になるような
不思議な食感です。
翌日は朝ごはん前のひと遊びを計画。
7時から2時間程の釣り体験。
この日は9時半から潮目が変わるので
朝食後だと釣れない時間に入るでしょうとのことにて。
船に乗り、島の南側に回り込む
島の南側は岩場
灯台は緑色
そして、そこは、何艘もの船の浮かぶ
漁師の現場だ。
老人と海、といった風景にじわんとくる。
しかし!!
私達といえば全く釣れないのに錘ばかり失って
6本も竿を垂らしているのでお祭りばかり、
意気消沈しているのに
船酔いしてもどす者あり、
熱射病になりかけたり、腹は減るし散々でしたが
なんとか皆、小鯵とコイワシをゲットすることができて
ホッ、、、、
魚を針から外してくれているのは
民宿の長男くん。
お父さんの強力な助っ人にてすでに釣り名人です。
なんとか釣れたんで気分も良し、
帰ったら美味しい朝食が待っていて
お腹いっぱいペロリンっといただきました。
昨夜の刺身の残りをヅケにしてもらっておいたのが美味い!!
アラのみそ汁が美味い!!!
聞けば奥さんは柳井のすし屋の娘なのだとか
道理でどの料理も味が上品で素材が活かされている。
旦那さん共々島の人間ではなく
ここが気に入って移住して民宿を開業、
9年目だとのこと。
旦那さんは漁師やる前は
測量士だったという、シャレにもなる過去。
好きなことを一家皆で生業にしているという
素晴らしいお話しでした。
こちらの洸洋庄さん。
釣ったアジは持って帰り、
弟がなめろうにして晩御飯にいただきました。
おさんどん係、そしてもてなし担当者として
毎日楽しませるっていうのも大変だよねー
ってことで、
他力本願で乗り切った編でした。