いちの木の小屋と山

昭和~~な小屋をリフォームしたり、山やったり畑やったり、猪捕ったり、いろいろやって生きてます

東北の旅 ~秋田編 乳頭温泉・鶴の湯~

 

温泉知識のない者でありながら

いきなり秘湯中の秘湯

乳頭温泉、鶴の湯へと行ってしまいました。

日帰りじゃないです、宿泊です。

 

「今日はどちらにお泊りですか?」

「鶴の湯です。」

「!!!よく取れましたねーー!!!」

と、知る人ぞ知る、鶴の湯。

私は知らなかったけど。

 

もうね、タイムスリップだった、

民話の世界

良かった、本当に、よかった。

 

 

 

友人が温泉好きなので

ダメもとで、と、電話したところ

スポッと宿泊予約がとれてしまったという~~

ラッキーこの上ない!

強運!ツイてる!

 

しかも、

本陣でさえも一部空いているというこの時期の鶴の湯。

 

何故なら、

この時期カメムシが大量発生するので

お部屋替えを希望されるお客に対応するため

わざと空室を取っておき、予約を制限している

とのこと。

直前に電話したのがかえって良かったようでした。

 

「私達、カメムシの臭い平気です!」

と言って、本陣の一番人気の部屋に泊まろうとしたのだけれど

臭いとかいう生易しいもんじゃなく、

ご飯に入り込んだりするかもな勢いらしいので断念した。

 

以下、写真がつづく

 

 

 

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川を挟んでこちら側が宿泊施設と事務所

あちらがお風呂。

お風呂もいろいろあって、それぞれに泉質が違うのだという。

 

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手前が事務所

その左手に本陣の部屋がつづく

 

 

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泊まったのは三号館の2階

 

 

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しっかり

どっしり

黒光り

 

 

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一階の端っこには薪ストーブのある部屋があって

この部屋のもの、

なにもかもが懐かしい

いつか見たような

安心させるような雰囲気。

 

 

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ストーブはこんなタイプ

分厚い鉄板製。

 

 

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植栽、というわざとらしさのない植栽

絵になるなぁ~~

 

 

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このストーブの煙突がドンピシャ!

私が考えてたのと同じ支持の方法!

煙突の形や出し方等いろいろと違うけど、

煙突自体に足をつけて、しっかりと自立させるという考え方。

 

 

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U字の金具で留めてあった。

煙突掃除も楽そう。

 

 

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晩ごはん。

右上に見えるのは

あきたこまちの焼きおにぎりに

茸のあんがかかっている。

一皿の中にまちまちの香ばしさと食感が重なって

これが一番美味しかったかなぁ~~

 

これに芋子汁がつく。

芋子汁は囲炉裏にかけてあってお代わり自由。

セリかけ放題。

ご飯を小盛りにしておいたのだが

汁を3杯、ご飯も3杯お代わりした。

やっぱ、芋子汁が一番だろうか??

 

 

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朝ごはん。

どれもがごく当たり前の品で

しごく満足。

 

 

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本陣の中の2部屋が

共同の食事場所にあてられている。

朝ごはんは囲炉裏端で食べることができてラッキー。

 

しかし、

ここでは部屋の中心にごはんのおひつと

ガムテープが置いてあり、

「ご飯はセルフでね」

カメムシ出たらこれで捕ってね。」

とのこと。

 

真面目にやると、食事の間に10匹は捕獲しちゃうし、

やらないと、お椀のふちを歩いてたりする。

うちの小屋も虫だらけで

私はこーゆーことに慣れてるけど、

苦手な人にとっては気が狂いそうなレベルかも。

 

でも、

この雰囲気の中

従業員も客も、そんなもんだと余裕な態度でいる。

 

ピカピカホテルでだったら

倒産するレベルだよな。

その前に薬撒くか、そーゆーとこでは。

 

 

 

そうそう、

お湯も良い湯だったそうです。

私にはわからなかったけど、

黒湯の露天風呂は最高でした!!!

 

底には玉砂利が敷いてあって

その下から温泉が湧いている。

 

サルやいのししがのっそりでてきそうな山に向かって

ポッコリ開けている熱い湯。

 

夜はランタンの光のなか

影の中でひっそり静かに湯に浸る

落ち着くわー。

 

 

この時代にあんな場所が存在しているとは。

 

 

宝物のような場所

ひとときでした。

 

 

つづく