いちの木の小屋と山

昭和~~な小屋をリフォームしたり、山やったり畑やったり、猪捕ったり、いろいろやって生きてます

東北の旅 ~岩手編 星耕茶寮~

 

東北へ行くなら

訪ねてみたかった友がいる。

 

20年くらい前、ジョグジャ在住中に会った

友達の、その友達のバイク野郎、

何度か手紙でやりとりしたり(まだそんな時代だったんだよ)

バイク旅の途中に広島に寄ってくれたり(岩手から!)

 

そうこうするうち、現代のネット社会で再会す。

 

今ではデザイナー(!)を仕事として個人のスタジオを持ち、

オリジナル商品を展開している。

楽しくクリエイティブな友に囲まれ、エキサイティングな日々を送っているらしい。

しかも、

小屋好き、DIY好き、古いもの好きの領域が似ている。

そんで、なんと、

最近めんこい子と結婚したと!

 

これは直に会いにいくしかないでしょうーー

 

事前に紅葉と温泉をめぐる旅であること、

タイマグラに住む、「森の暮らし」という本も出している

彼のお友達でもあるちほさんの家に行きたい、などの希望を伝えたら

だんどってくれてた、ありがとーーお!!

 

 

 

鶴の湯に後ろ髪ひかれながらも秋田を出発

岩手へ向かう。

 

約束の時間にお宅到着してホッとするも

訪ねる予定のタイマグラは遠い、とのことで

あれこれのDIYの成果あふれる工房に後ろ髪ひかれつつ早々に出発。

 

「予約しときました」のメールをくれていたのだが

なにを?どこで?と思いつつ

立ち寄ったのは星耕茶寮さん。

 

友人はここのオーナーと仲が良く、

工房の玄関やストーブ設置を手伝ってもらった

という記事読んだな、

ああ、あの話に出てくる幸吉さんの家だ。

 

現れた幸吉さんを一目で好きになり握手を求める。

その手の分厚く温かいこと!!!

仕事をする人の手って、なんていい感触なんだろうーー。

 

 

 

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中から見た店の入り口、

南部曲がり家の大きな建物。

この古い建物を気に入り、

自分で手を入れながら暮らして20年以上になるという。

 

 

 

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お猪口いろいろ

うちにもあるある、こんなやつ、

そっか、こうやって飾ろう。

 

 

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椅子のカバー

うちにもあるある、こんな布、

そっか、こうやって使おう。

 

 

 

たくさんの古いものとご自身の作品がびっしり。

とにかく物がたくさんでどこを見ても隙間なく物があるのだけれど

ごちゃごちゃとか雑然とか汚くならない

なんだか安心できる不思議なお店。

ものが自然と集まって来るそうで

仕入れたのではなく、

ゆずられ、引き受けたものなのだとか。

 

 

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ここでも、丁寧で当たり前においしいご飯をいただく。

お蕎麦のつゆはやっぱり芋子汁。

作って下さったのは奥様かしら?

幸吉さんは若い時分、船のコックとして世界を回っていたのだそう。

 

以下は幸吉さんの作品。

 

 

 

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古く使われなくなった物から作られている。

鉄でできた大工道具がパーツになっていると

なにかひとつ欲しくなっちゃう。

 

もっと沢山お話を聞きたかったのだけど

タイマグラは遠い、

ので、こころ残しつつもお別れする。

 

 

幸吉さんは70歳をとおに過ぎた方なのだけど

年をとるって、素敵なことなんだなぁーーー、と思わせる、

存在感のある方でした。

 

上手く語れないのでこの辺で。

 

私もまだまだじゃん、

先が楽しみ!!

と、思わせてくれる先達と会えるって

幸せなことよーーー

 

 

つづく

東北の旅 ~秋田編 乳頭温泉・鶴の湯~

 

温泉知識のない者でありながら

いきなり秘湯中の秘湯

乳頭温泉、鶴の湯へと行ってしまいました。

日帰りじゃないです、宿泊です。

 

「今日はどちらにお泊りですか?」

「鶴の湯です。」

「!!!よく取れましたねーー!!!」

と、知る人ぞ知る、鶴の湯。

私は知らなかったけど。

 

もうね、タイムスリップだった、

民話の世界

良かった、本当に、よかった。

 

 

 

友人が温泉好きなので

ダメもとで、と、電話したところ

スポッと宿泊予約がとれてしまったという~~

ラッキーこの上ない!

強運!ツイてる!

 

しかも、

本陣でさえも一部空いているというこの時期の鶴の湯。

 

何故なら、

この時期カメムシが大量発生するので

お部屋替えを希望されるお客に対応するため

わざと空室を取っておき、予約を制限している

とのこと。

直前に電話したのがかえって良かったようでした。

 

「私達、カメムシの臭い平気です!」

と言って、本陣の一番人気の部屋に泊まろうとしたのだけれど

臭いとかいう生易しいもんじゃなく、

ご飯に入り込んだりするかもな勢いらしいので断念した。

 

以下、写真がつづく

 

 

 

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川を挟んでこちら側が宿泊施設と事務所

あちらがお風呂。

お風呂もいろいろあって、それぞれに泉質が違うのだという。

 

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手前が事務所

その左手に本陣の部屋がつづく

 

 

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泊まったのは三号館の2階

 

 

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しっかり

どっしり

黒光り

 

 

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一階の端っこには薪ストーブのある部屋があって

この部屋のもの、

なにもかもが懐かしい

いつか見たような

安心させるような雰囲気。

 

 

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ストーブはこんなタイプ

分厚い鉄板製。

 

 

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植栽、というわざとらしさのない植栽

絵になるなぁ~~

 

 

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このストーブの煙突がドンピシャ!

私が考えてたのと同じ支持の方法!

煙突の形や出し方等いろいろと違うけど、

煙突自体に足をつけて、しっかりと自立させるという考え方。

 

 

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U字の金具で留めてあった。

煙突掃除も楽そう。

 

 

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晩ごはん。

右上に見えるのは

あきたこまちの焼きおにぎりに

茸のあんがかかっている。

一皿の中にまちまちの香ばしさと食感が重なって

これが一番美味しかったかなぁ~~

 

これに芋子汁がつく。

芋子汁は囲炉裏にかけてあってお代わり自由。

セリかけ放題。

ご飯を小盛りにしておいたのだが

汁を3杯、ご飯も3杯お代わりした。

やっぱ、芋子汁が一番だろうか??

 

 

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朝ごはん。

どれもがごく当たり前の品で

しごく満足。

 

 

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本陣の中の2部屋が

共同の食事場所にあてられている。

朝ごはんは囲炉裏端で食べることができてラッキー。

 

しかし、

ここでは部屋の中心にごはんのおひつと

ガムテープが置いてあり、

「ご飯はセルフでね」

カメムシ出たらこれで捕ってね。」

とのこと。

 

真面目にやると、食事の間に10匹は捕獲しちゃうし、

やらないと、お椀のふちを歩いてたりする。

うちの小屋も虫だらけで

私はこーゆーことに慣れてるけど、

苦手な人にとっては気が狂いそうなレベルかも。

 

でも、

この雰囲気の中

従業員も客も、そんなもんだと余裕な態度でいる。

 

ピカピカホテルでだったら

倒産するレベルだよな。

その前に薬撒くか、そーゆーとこでは。

 

 

 

そうそう、

お湯も良い湯だったそうです。

私にはわからなかったけど、

黒湯の露天風呂は最高でした!!!

 

底には玉砂利が敷いてあって

その下から温泉が湧いている。

 

サルやいのししがのっそりでてきそうな山に向かって

ポッコリ開けている熱い湯。

 

夜はランタンの光のなか

影の中でひっそり静かに湯に浸る

落ち着くわー。

 

 

この時代にあんな場所が存在しているとは。

 

 

宝物のような場所

ひとときでした。

 

 

つづく

 

東北の旅 ~宮城編~

 

ただいまーーー

紅葉と温泉を巡る東北ドライブより帰って参りました。

 

子供の学校行事を参観した後、

その日の夕方の便で仙台へ飛び

車に乗って来た友人と夜にホテルで合流。

 

 

翌日から紅葉を追いかけて車で北上する。

 

 

 

突然の冷たい空気を楽しみながら歩く

秋保大滝の遊歩道。

前日の広島は夏日だったんだけどね。

 

 

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川の水青く

水量もあり、水煙のたつ

立派な滝でした。

 

寒くて、

歩いたことでやっと体が温まり

お昼に茶屋風の食事処の庭で食べた

油揚げとおにぎりの定食が美味しかった。

 

 

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どれも当たり前に調理されていて

手を抜いたり、変な味付けすることなく

油揚げはやや焦げてはいたがカリカリに焼かれ、

おにぎりはほかほかのふわふわのにぎり具合で

この大きな2つ共をペロリと食べてしまう。

 

 

この日は鳴子温泉に泊まって

温泉浸かって、出て、浸かって、を繰り返しだらだらする。

 

 

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私にはまず温泉についての知識なく

湯治棟に泊まったのも初めてで面白かった。

共有の台所も質実ながら清潔にきちんとまとめられていて

宿の方もてきぱきとよく働かれる。

 

晩御飯は贅沢さのない弁当で

しかし、これも当たり前に美味しく

残すものがない。

そして、白飯がおいしくたくさん、

最近、炭水化物とるの減らしてるんだけど

食べちゃう、美味しいもの、旅だもの。

 

こんな調子で秋田、岩手へと巡ってきました。

 

 

しっかし、

ますますいよいよお金がない、

工事とストーブだのなんだのと出費が続いたもの。

なので友人に借金状態で行ってきた。

 

持つべきは、太っ腹な女友達!

 

 

とはいえ、現在、広島にて

調子に乗り過ぎた旅を反省し

財布さかさまにして青くなりつつ

でもまぁ、

楽しかった旅であったなぁ~と反芻しております。

 

つづく

 

 

ホンマのシングル煙突を使って二重煙突を自作

 

 

道具が揃ったので計画決行す。

 

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ホンマの鉄板製薪ストーブ用の煙突は

径106mmのシングルハゼ折り、

二重にするために径150mmも購入しました。

 

 

 

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この間に厚さ20mmの断熱材をはさみます。

断熱材は呼び径125mm、

結構ぶかぶか。

適度な大きさに切断。

 

 

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小さい方の煙突、突端部分になるところに切り込み入れて

断熱材がすっぽ抜けないようにと考えた。

 

 

 

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断熱材を巻きつける。

余分は天井裏の断熱に使うつもり。

 

 

 

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外側の煙突を重ねて。

 

 

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口を耐熱アルミテープで始末する。

こんな調子で煙突を4本分繋げて、

 

 

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大きい方の一番下にも切り込み入れて

小さい方に沿うように折る。

切った端の鋭く危険な部分は

二つ割のバンドで留めて。

 

 

 

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二重煙突でけた。

 

 

もう3年くらい脳内でイメージしていたから

割とすんなりと出来ました。

 

ここまではね。