いちの木の小屋と山

昭和~~な小屋をリフォームしたり、山やったり畑やったり、猪捕ったり、いろいろやって生きてます

期待

 

朝ごはん作っていたら人影が、

M氏、罠をかけに来た。

本日、11月15日狩猟解禁なり。

 

ホント、この夏はイノシシに嫌がらせの一つもできず

野放しやられ放題だったからね。

この恨み、なんとか晴らしてやってください!

M様!!

 

 

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私の持ってる駆除許可は10月いっぱいで切れちゃったけど、

箱罠の入り口にはせっせと糠まいて

おびき寄せはやってたのさ。

 

上の写真で、外側の糠がキレイに食われてるのが分かりますね。

中にまで鼻突っ込んで、はふはふした形跡あるね。

 

「あっこまで来とるんじゃけぇ、入るじゃろ」

そう簡単に行きゃぁいいけどね、M氏よ。

しかし、狩猟期間は始まったばかり、

私の仕事はすっかすかで出かける予定も無し、

注力しますよ!

 

 

 

 

先日の旅行中

友人の、そのまた友人の田んぼの稲刈りと芋ほり手伝いに行った。

そこの旦那の話では、電気柵は有効だ、とのこと。

 

じゃぁ、電気柵設置してみるかなぁ~

 

ネットの情報では

剛毛なので、鼻が触れない限り電気柵は効かない、とか

草が電気コードに触れた状態になると漏電してしまいショック不足になる為

まめに草刈りしないといけない、とか

やる気を奪う事ばかり書かれていたけど、

 

知り合いの「電柵、効くよ」の一言で

ぐぐっと心が振れる。

 

母屋の裏がひどく掘り返される

多分、イノシシ一番のお気に入りの場所なのだが、

かつて祖父はここに里芋を植えていて

とってもおいしい芋が出来ていたのだ、と繰り返し聞かされている。

電柵巡らせて、ここに里芋植えたいなぁ~~

 

岩手で買った里芋が美味しかったので

いくつか種イモに、と持って帰っているのだ。

 

 

イノシシが捕れて~~

里芋も採れて~~

猪の芋子汁なんて薪ストーブにかけちゃって~~

期待膨らむ♡

 

東北の旅 ~岩手編 タイマグラ~

 

目指すタイマグラ早池峰山登山口を超え

まだまだ行ったところ。

 

 

「信号も家も対向車もないから」

タイマグラは日本で一番最後に電気が通ったところだから」

と、聞いてはいたが

何度か「ここは何のために敷いた道路なの?」

と、聞いてしまう程

山の中に延々と舗装道路が続く。

 

しかし、この道も登山シーズンの週末ともなれば

車だらけだというから信じられん。

 

岩手紅葉ドライブツアー

なんの木だろう?

広葉樹ばかりでなく針葉樹も綺麗な黄色になっている。

山全体が紅葉してオレンジの三角が連なる。

 

 訪れる前日まで台風が来ていたので

だいぶ紅葉が散ってしまった

と、友人は残念がってくれたのだけど

それはそれでカラフルな落ち葉のじゅうたんを残してる。

 

 

しかし、

登山道入り口に近づくと

道が凍りあられが降るという天候急変!!

冬の入り口の気分も味合わせてくれた早池峰山

 

運よく凍結は数100m程で車が滑ることなく

無事ちほさん宅に到着。

確かにすごいところだったね。

 

 

 

かわいらしいやかんがのった薪ストーブ端で

カスタードと山栗のダブルクリームシュークリームをごちそうになる。

持つべきは顔の広い友人

ありがたや~~

 

かねてより、ちほさんの話を聞いていたので

ブログチェックして

その手作りの暮らしに感嘆していたのです。

 

たまに森へ行く、んじゃなくて

暮らしてる、んだからね。

 

 

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ここのストーブも時計型!

いや、たまご型というのかな?

兄弟じゃん。

 

ストーブのこと、古道具のこと、ここでの暮らし

竹もイノシシもこの辺りにはないものだったそうだが

ちほさんの畑にもイノシシが出るようになったのだと!!

柵はしたくないけど、しないとしないとやられる

ど~しよう~~

やはり頭を悩ましているそう。

 

 

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ちほさんの作った小屋。

以前、機織りをしていたのでその道具が置いてあるという。

で、布作りの話になる。

布、作るの大変だよねーーー

でも、いつかまた再開したいよねーーー

 

 

話は尽きないが旦那さんの工房も見たい。

桶正さんという桶職人なのだ。

以下、工房写真

 

 

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桶を作るための道具が

工房の奥にびっしり並ぶ

はぁーーーーー、、、いい光景

見飽きん。

 

 

 

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この桶はどこそこの祭りの注文によるもの、

てみは桶正さんのコレクションなのだが

地方によってこれこれの違いがあって面白い

呼び名も地方によって違うね、とか

いろんなお話および説明してくれていたのだが

物を見るのと写真撮るのに気を奪われ覚えておらず。

 

最近できたのが味噌桶、

と見せて下さったので、

それを下さい、と言ったところ

やはりそれも注文の品なので送り先があるのだという。

 

なんで、同じの注文しました。

この冬は杉の桶で味噌仕込んじゃうよ。

味噌作りはまだ2回目だし

いきなり木桶、やばいことにもなりそうですが

楽しみじゃーーー

 

 

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作業場を出て行った飼い猫がちゃんと家に戻ったかな?

と、心配して顔を出す桶正さん。

この方が作った桶

ね、使ってみたくなるでしょう?

 

 

帰り道にはタイマグラを見渡せる場所で写真タイム

 

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広ーーーーい牧場を通ったり

 

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民話の里、遠野の村を通って車窓観光。

土地と建物の関係がとてもいい。

どの家にも小屋があって、

トタンで囲われた倉庫、それだけ、の風でなく

広く窓をとっている。

その窓の感じが印象に残る。

 

 

 

岩手って土地がのびのびしてる

雄大

これはバイクで走ると気持ちいいよね、

寒くなければ。

 

 

友人とは 

車中あれこれとりとめのない話をしたけど

がっつりのんびり工房へ立ち寄るってのはお預けで。

めんこい奥さんとも、もっとおしゃべりしたかったのに、

ちょっと岩手の旅、欲張りすぎたかな、

 

ま、いいや、いつかの次回に

楽しみとっておこう。

 

 

 

若いころ、お互い何者でもなかった頃に出会った友人って

嗅覚だけで、面白い奴、って印象に残ってる。

 

そして、そーゆう奴は20年たった今でも

やっぱり面白く生きてるし、

結構自分のしたいことで食べてるんだよね。

今、周りを見てみれば。

 

あ、私は相変わらず、何者でもないけど、、、(汗)

 

これにて東北の旅はおしまい。

 

 

東北の旅 ~岩手編 星耕茶寮~

 

東北へ行くなら

訪ねてみたかった友がいる。

 

20年くらい前、ジョグジャ在住中に会った

友達の、その友達のバイク野郎、

何度か手紙でやりとりしたり(まだそんな時代だったんだよ)

バイク旅の途中に広島に寄ってくれたり(岩手から!)

 

そうこうするうち、現代のネット社会で再会す。

 

今ではデザイナー(!)を仕事として個人のスタジオを持ち、

オリジナル商品を展開している。

楽しくクリエイティブな友に囲まれ、エキサイティングな日々を送っているらしい。

しかも、

小屋好き、DIY好き、古いもの好きの領域が似ている。

そんで、なんと、

最近めんこい子と結婚したと!

 

これは直に会いにいくしかないでしょうーー

 

事前に紅葉と温泉をめぐる旅であること、

タイマグラに住む、「森の暮らし」という本も出している

彼のお友達でもあるちほさんの家に行きたい、などの希望を伝えたら

だんどってくれてた、ありがとーーお!!

 

 

 

鶴の湯に後ろ髪ひかれながらも秋田を出発

岩手へ向かう。

 

約束の時間にお宅到着してホッとするも

訪ねる予定のタイマグラは遠い、とのことで

あれこれのDIYの成果あふれる工房に後ろ髪ひかれつつ早々に出発。

 

「予約しときました」のメールをくれていたのだが

なにを?どこで?と思いつつ

立ち寄ったのは星耕茶寮さん。

 

友人はここのオーナーと仲が良く、

工房の玄関やストーブ設置を手伝ってもらった

という記事読んだな、

ああ、あの話に出てくる幸吉さんの家だ。

 

現れた幸吉さんを一目で好きになり握手を求める。

その手の分厚く温かいこと!!!

仕事をする人の手って、なんていい感触なんだろうーー。

 

 

 

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中から見た店の入り口、

南部曲がり家の大きな建物。

この古い建物を気に入り、

自分で手を入れながら暮らして20年以上になるという。

 

 

 

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お猪口いろいろ

うちにもあるある、こんなやつ、

そっか、こうやって飾ろう。

 

 

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椅子のカバー

うちにもあるある、こんな布、

そっか、こうやって使おう。

 

 

 

たくさんの古いものとご自身の作品がびっしり。

とにかく物がたくさんでどこを見ても隙間なく物があるのだけれど

ごちゃごちゃとか雑然とか汚くならない

なんだか安心できる不思議なお店。

ものが自然と集まって来るそうで

仕入れたのではなく、

ゆずられ、引き受けたものなのだとか。

 

 

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ここでも、丁寧で当たり前においしいご飯をいただく。

お蕎麦のつゆはやっぱり芋子汁。

作って下さったのは奥様かしら?

幸吉さんは若い時分、船のコックとして世界を回っていたのだそう。

 

以下は幸吉さんの作品。

 

 

 

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古く使われなくなった物から作られている。

鉄でできた大工道具がパーツになっていると

なにかひとつ欲しくなっちゃう。

 

もっと沢山お話を聞きたかったのだけど

タイマグラは遠い、

ので、こころ残しつつもお別れする。

 

 

幸吉さんは70歳をとおに過ぎた方なのだけど

年をとるって、素敵なことなんだなぁーーー、と思わせる、

存在感のある方でした。

 

上手く語れないのでこの辺で。

 

私もまだまだじゃん、

先が楽しみ!!

と、思わせてくれる先達と会えるって

幸せなことよーーー

 

 

つづく

東北の旅 ~秋田編 乳頭温泉・鶴の湯~

 

温泉知識のない者でありながら

いきなり秘湯中の秘湯

乳頭温泉、鶴の湯へと行ってしまいました。

日帰りじゃないです、宿泊です。

 

「今日はどちらにお泊りですか?」

「鶴の湯です。」

「!!!よく取れましたねーー!!!」

と、知る人ぞ知る、鶴の湯。

私は知らなかったけど。

 

もうね、タイムスリップだった、

民話の世界

良かった、本当に、よかった。

 

 

 

友人が温泉好きなので

ダメもとで、と、電話したところ

スポッと宿泊予約がとれてしまったという~~

ラッキーこの上ない!

強運!ツイてる!

 

しかも、

本陣でさえも一部空いているというこの時期の鶴の湯。

 

何故なら、

この時期カメムシが大量発生するので

お部屋替えを希望されるお客に対応するため

わざと空室を取っておき、予約を制限している

とのこと。

直前に電話したのがかえって良かったようでした。

 

「私達、カメムシの臭い平気です!」

と言って、本陣の一番人気の部屋に泊まろうとしたのだけれど

臭いとかいう生易しいもんじゃなく、

ご飯に入り込んだりするかもな勢いらしいので断念した。

 

以下、写真がつづく

 

 

 

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川を挟んでこちら側が宿泊施設と事務所

あちらがお風呂。

お風呂もいろいろあって、それぞれに泉質が違うのだという。

 

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手前が事務所

その左手に本陣の部屋がつづく

 

 

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泊まったのは三号館の2階

 

 

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しっかり

どっしり

黒光り

 

 

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一階の端っこには薪ストーブのある部屋があって

この部屋のもの、

なにもかもが懐かしい

いつか見たような

安心させるような雰囲気。

 

 

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ストーブはこんなタイプ

分厚い鉄板製。

 

 

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植栽、というわざとらしさのない植栽

絵になるなぁ~~

 

 

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このストーブの煙突がドンピシャ!

私が考えてたのと同じ支持の方法!

煙突の形や出し方等いろいろと違うけど、

煙突自体に足をつけて、しっかりと自立させるという考え方。

 

 

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U字の金具で留めてあった。

煙突掃除も楽そう。

 

 

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晩ごはん。

右上に見えるのは

あきたこまちの焼きおにぎりに

茸のあんがかかっている。

一皿の中にまちまちの香ばしさと食感が重なって

これが一番美味しかったかなぁ~~

 

これに芋子汁がつく。

芋子汁は囲炉裏にかけてあってお代わり自由。

セリかけ放題。

ご飯を小盛りにしておいたのだが

汁を3杯、ご飯も3杯お代わりした。

やっぱ、芋子汁が一番だろうか??

 

 

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朝ごはん。

どれもがごく当たり前の品で

しごく満足。

 

 

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本陣の中の2部屋が

共同の食事場所にあてられている。

朝ごはんは囲炉裏端で食べることができてラッキー。

 

しかし、

ここでは部屋の中心にごはんのおひつと

ガムテープが置いてあり、

「ご飯はセルフでね」

カメムシ出たらこれで捕ってね。」

とのこと。

 

真面目にやると、食事の間に10匹は捕獲しちゃうし、

やらないと、お椀のふちを歩いてたりする。

うちの小屋も虫だらけで

私はこーゆーことに慣れてるけど、

苦手な人にとっては気が狂いそうなレベルかも。

 

でも、

この雰囲気の中

従業員も客も、そんなもんだと余裕な態度でいる。

 

ピカピカホテルでだったら

倒産するレベルだよな。

その前に薬撒くか、そーゆーとこでは。

 

 

 

そうそう、

お湯も良い湯だったそうです。

私にはわからなかったけど、

黒湯の露天風呂は最高でした!!!

 

底には玉砂利が敷いてあって

その下から温泉が湧いている。

 

サルやいのししがのっそりでてきそうな山に向かって

ポッコリ開けている熱い湯。

 

夜はランタンの光のなか

影の中でひっそり静かに湯に浸る

落ち着くわー。

 

 

この時代にあんな場所が存在しているとは。

 

 

宝物のような場所

ひとときでした。

 

 

つづく