いちの木の小屋と山

昭和~~な小屋をリフォームしたり、山やったり畑やったり、猪捕ったり、いろいろやって生きてます

寒風吹きすさぶ倉庫の中で 

 

前回の続き。

 

今回、仕事に集中したいので

カメラは持たず出かけました。

なのでグロい写真はありません。

 

次回、また箱罠にかかってくれたら

生きたイノシシの写真を撮っておこう。

 

また、詳しい作業手順は

忘備録として書いておきたいと思っているので

別の機会に書くつもり。(忘れる前に!)

 

 

 

 

M氏の倉庫に着くと

もう一人の仲間が待っていた。

 

高圧洗浄機と普通の散水ホースを使って

念入りに洗浄。

 

井形に組んだ解体用木の台の上に

仰向けにころがして内臓を取り出し

腹空内をよく洗浄する。

 

倉庫内の梁に逆さに吊って水をきっている間に

解体の作業台、皮を剥ぐためのナイフ等を準備。

 

それから、作業台の上に乗せて皮を剥いでいきます。

 

ここまで勝手のわからない私は邪魔にならないよう

脇から作業を見せてもらっていたのですが、

「やってみる?」とM氏が言ってくれたので

皮剥ぎさせてもらいました!!

 

腹から背にかけての皮下脂肪はとてもおいしいので

皮からこそぐように

皮側に残さないように切り放していきます。

 

左手でしっかり皮を引っ張って、太鼓のように

ナイフを滑らす音が

ゾオオオオリ ゾオオオオオリ

と響くようならいい感じ。

 

また、気を付けなければならないのは

毛を触った手で肉に触れないこと。

毛を肉につけてしまうと肉が臭くなるので。

 

インドネシアのスンバ島では毛焼きをするそうだ、と言ったら

九州では毛を剃るらしいねぇ、今度剃ってみようかな、

とのこと。

 

 

最初はナイフの寝かし加減

皮の引っ張り加減がつかめなかったけど

最終的には、こんな感じ?な音がでたりもしました。

 

皮がはずれたら、一旦肉は吊るしておいて

作業台を洗浄し、台上に戻して

骨格を切り分けます。

 

ここでも足の関節を切らせてもらいました。

蹄の上の関節を切って、蹄を捨てます。

 

前足の関節は鶏と同じで切りやすいのですが

後ろ足の方は複雑で、切込みを入れる位置がわかりにくいです。

 

逆に、豚足部分と大腿の間の関節は

前足の方が複雑でした。

 

関節外し、好きです。

ぽろん、と取れると面白い、クセになります。

 

その後も、いろんな部位に切り分け、切り進み

アバラと背骨、大腿骨、肩甲骨は

骨を外して肉のみにしていきます。

 

私はスペアリブ好きなので

「ええっ?骨はずすんですか?

この骨周りの薄いお肉がおいしいじゃないですか。」

と、言ったところ、

一枚は私用に骨つきで取っておいてもらいました。

 

 

この日、ひっっじょーーーーーーっに

さっむーーーっかったっっっ

 

朝から立ちっぱなしの作業で

どんどん、どんどん、肉切り分けて

作業台などの片づけを済ませて

解散したのが午後の2時。

 

飲まず食わずトイレ行かず。

 

寒さに震えながら我慢しながらの作業に

本日、体中がきしんでいます。

 

 

が、分け前の肉を車に乗せ

家に帰ってからも

作業があるのだった。