いちの木の小屋と山

昭和~~な小屋をリフォームしたり、山やったり畑やったり、猪捕ったり、いろいろやって生きてます

猪の骨格と肉

 

 

2月のはじめから

 ずうううーーーっと 書いて出したいと

 思いながらも収拾がつかなくなっていた

捕って解体して観察して料理した、いのししの記録。

 

料理部門は後日に回し

観察した骨と肉の備忘録をまずは記すこととする。

 

と、いうことで

骨や肉の写真が苦手な人は

以下、閲覧されない方がいいかも、です。

 

 

 

 この個体

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ちっさいです

 

小ぶりなので、M氏には食指が動かないのかご慈悲か、

解体には付き合って下さったが

「全部持って帰りんさい」

と言われる。

 

甘えますっ!!

帰ったらパズルだ、観察だ!!

 

皮を剥ぎ、

あとは大雑把に胴体と頭、足を切り離した状態で持ち帰る。

 

 

  

肉を広げるには、小屋にある作業台がお誂え向き。

服作りの為に使っていた、白くて大きい作業台をアルコールで拭き上げる。

 

作業部屋の電気配線とライト、スイッチ設置作業を何年も放ったらかしていたが、

目的とヤル気さえあればちゃっちゃと完了。

 

準備は整った。

 

今見返すと、もうちょっと沢山写真撮れば良かったと思うのだが、

とりあえず、今回はこんなかんじで。

 

 

 

 

 

前足と後ろ足

 

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上が前足(肩)で、下が後ろ足(腿) 

 

こうやって見ると明らか違うんだけど

普段、皆で解体して次々骨から肉離しちゃうと

どこがどうやらわからなくなっちゃうんだよねー

 

 

 

後ろ足(腿)

 

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大腿骨の感じは人間とそんなに変わらないですよね。

(きっと、見たことないけど)

手前のぐりぐりが寛骨にハマっています。

向こうに見える膝の関節を脛から外し

腿肉から大腿骨を外す。

 

 

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お肉たっぷり♡

腿は今回低温ローストイノシシにしました。

 

ぎっと締まった脛肉が、一番おいしい、

と、私は思う。

 

 

 

 前足(肩)

 

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これは左肩(たぶん)を外側からみたところ

この部位はアバラの上側に貼り付くようについている。

覗いているのは扇形をした肩甲骨の軟骨部分。

 

 

 

肩肉からはがし取った肩甲骨

 

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内側から、肩甲骨にひっついてる肉を切って取り、

肘の関節のぐりぐり周辺を切り離したら

肩甲骨の関節の元側を持って

バリっと肉からはがし取る。

 

肩甲骨の外側には突起があって

これが肩肉をしっかりホールドしているのだろう。

 

写真まん中は上手にはがれた写真。

左側はこのやり方を忘れていてナイフで切り離したので

時間がかかったし出来もいまいち。

 

 

 

 肩肉の中にある骨

 

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 前足の関節を離したところ。

下側、まだ肉のついているのは脛。

 

関節外しは正しい場所にナイフが入れば

ぱぱっととれて面白い反面

それがわからないと無暗に肉を傷つけてしまう。

 

脛の右の方に飛び出ているのが尺骨

これのおかげで前足脛の関節外しは後ろ足と比べて

結構苦労させられます。

 

 

 

猪の骨格図

 

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 ☆奈良文化財研究所より画像を拝借いたしました。

 

 この図が、とてーーも参考になりました!!!!

感謝!!!

 

 

 

脊椎

 

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手前に見えるのが環椎、

M氏は蟹の口って言うしそのように見える。

 

この部分にナイフを入れて

頭と胴体を切り離します。

 

 

 

首回りの肉

 

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こーゆう並びにくっついていたかどうか覚えていないのだけど

両側の薄い色は頬肉と呼んでいます。

 

所謂トントロの部位だと思うんだけど。

肉と言っても筋繊維でなくて、加熱するとよくわかるんだけど

蜜柑の果肉のつぶつぶみたいな構造。

私はこの部位の食感が苦手なんだよね~

なので、今回は、

チョッパーにかけてレバーと混ぜてテリーヌにしました。

 

真ん中の肉はネック、というんですかね?

ステーキにしたところ肉と脂のバランス良く、

かつ柔らかく、味も良く、

非常に美味でありました。

 

写真左上に写っているのは

スクレーパーを研いで自作したイノシシ解体用のナイフです。

これ一本で皮剥ぎから精肉までやります。

 

 

 

他、

アバラとか背ロースとか

なんで写真撮ってないんだろう?なんだけど

とり急ぎ、こんな感じでアップします。

 

 

次回は料理編です。