いちの木の小屋と山

昭和~~な小屋をリフォームしたり、山やったり畑やったり、猪捕ったり、いろいろやって生きてます

箱罠のかけ方 備忘録

 

昨日、

M氏が箱罠のセットを教えに来てくれました。

 

仕掛けが落ちる仕組みは

なんとなく知っているけど

自分でやらないと本当にはわからないからね。

やってみれば簡単なんだけど。

 

では、

罠の仕掛けについて。

分かり難い説明ですけど、

備忘録かねお付き合いいただければ幸い。

 

 

まずは、

箱の奥側から扉に向かって

ワイヤーの連絡が見える角度から。

 

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扉は箱とロープ類で括り付けられ

吊られた格好になっている。

ワイヤーは扉に

ナイロンロープは箱にしっかり結び付けられ固定されている。

 

真ん中に見える金筒をアップにすると

 

 

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箱に括り付けたナイロンロープを金筒の中に通し釘の頭と結び、

それをワイヤーロープの目に通し

釘との結び目で折り返して金筒の中に入れる、これだけ。

 

黒く、細く見えるのが針金、

これが金筒をひっぱってずらすので

この接合部がはずれる仕組み。

 

 

 

 

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細い針金は小さなシャックルの中を通って

 

 

 

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ワイヤーロープと結んで

向かいの金網にしっかり括り付けてぴん、と張った状態で

このてんこ盛りの糠山の中を通っています。

 

イノシシが踏んだり鼻で引っかけたりすると

シャックルを通した細い針金が引っ張られ

金筒をはずし、扉が落ちるという仕組み。

 

と、書いてみても上手く説明できてませんが。

 

 

 

米袋いっぱいの糠を全て撒く。

「たくさん撒いた方がよう来るけぇ、

しばらくはこのままでええよ」

というのがM氏のやり方。

 

以前、講習会では、

扉が落ちないように固定しておき

毎日罠の入り口に新しい糠を置き続ける。

という戦術を習いました。

 

イノシシが警戒を解き始めたら

少しずつ箱の中の仕掛け近くに糠を移動させ

イノシシ達が十分警戒を解いて箱の中に入るようになってから

機を見計らい、扉を落とす。

 

この方法だと

楽して餌が食える場所だということを

多くの個体が知ることになり、

我先に箱に入って来る。

また、偉い奴が小僧にちょろいエサ場を譲るまいとするので

大きい個体が捕れる、とのことでした。

 

いつか、たくさん学んだら

自分の罠を買って

自分のやり方というのを見つけたいと思います。

 

 

 

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 昨夜は誰か来て、入り口の糠を食べてるようですね。

今朝はイノシシの鼻跡だけだったけど

昼に狸も来たみたい。

 

 

 

最近若者イノシシを見かけませんが

つい3日程前から

3匹のチビを連れた母さんイノシシが来るようになりました。

 

長いこと、ここはイノシシの領域だったから

親から子にエサ場として伝承されてきてるんだろうなぁ。

 

ゴメンよ、チビ

君たちには伝承しないでもらう=食べます

もしも生き残ったら

ここは危険な場所だから近づくな、って

伝承してくれ。