ピヨピヨさんが料理記事を連投している。
いろんな素材を何種類も取り合わせて
味付けってより風味付けでまとめ上げるワザの持ち主!
オリジナルで美味しそうな料理ばかり、
読んでるだけで興奮する!
ここで紹介されていた
小豆とパティパンスクワッシュのいとこ煮擬き
ピヨピヨさんらしい味付け
昆布出汁とデーツの甘み、、、美味そう、食べたい。
しかし、この一品が私の脳内で独り歩きし始めた。
きっとデーツが引き金になったのだ
インドネシアの味と思い出がよみがえる。
断食明けに食べたりするkolak、
調理用バナナのpisang kepokとかおイモとかカボチャが入っている
甘いココナツミルクスープとか、
夜になると、ジョグジャの王宮南広場の屋台で売っているronde、
お団子やコランカリンという椰子の実やピーナツが
生姜のきいた甘い汁に入ってるものとか、
そして、昔、
友人の買い付けにくっついて行ったプカロンガンという町の、
RIDAKAというお店でいただいた
美味しい飲み物の思い出が入り混じる。
RIDAKAは天然の植物繊維で織物を作り、染色をして
バッグやインテリアなどの製品化までして
工場併設のショップで売っていた。
自宅は工場と隣接している
古き良き家内制手工業、でありながら
非常にクリエイティブな機屋さんなのだ。
場所がカンプンの奥の凄くわかりにくいところにあって、
べチャックで探しながら行ったんだよね~
間口が狭くて、普通の家みたいなのに
奥がひろーーーい
そこで出された謎の飲み物。
冷たく冷やして小さなグラスに入れられたその飲み物は
これまで飲んだことのない甘さの、香りが良くて、濃厚で、
でも体の中がスッキリする暑い日に飲むのにピッタリな、
漢方薬と言えなくもなさそうだが、薬のようないやらしさはなくて、
夏のほっと一息な自家製ドリンクであった。
「どうぞ、飲んで下さい、
不思議ドリンクですよ」
とお茶目に出してくれたオーナー親子。
いろんな香辛料が入っているのだと種明かししてくれたけれど
その頃はまだあまりインドネシア語出来なかったし、
香辛料の名前もよく知らなかった。
いや、もしかしたらまだ英語で会話していた頃かもしれない。
まだ先代のおじいちゃんが健在な頃で、
工場を一緒に周りながら
どんなものをどうやって作っているのか、とか
試作中のものや楽しい工夫について
たくさん説明してくれた。
前置き長くなった。
そんなこんなの思い出がどちゃっと混ざって
こうなりました~~
小豆とその煮汁、安納芋、だんご、干しぶどう、デーツ、カシューナッツ、クルミ、
汁には生姜、クローブ、シナモン、黒胡椒、ココナツミルクに椰子砂糖と塩少々。
これはインドネシアしるこ、と呼ぼう。
昆布出汁とデーツの甘みでまとめるはずなのに
余計なことしてごっちゃりしたけど
こってりとして美味しかったです。
思い出すと懐かしいなぁ~~
RADAKA、理想的なビジネスしてたよなぁ~~
あんな凄い人と会って話したんだよなぁ~~
関わってくれたそんな人達が
現在の私を育ててくれたんだよね~~
若い頃の行動力とバカさって
今を生きる力になってるなぁ~~
おやつひとつでなかなか楽しい思いをさせていただいた。
年のせいか?
思い出話し始めるとなかなか終わらん。
ピヨピヨさん、楽しいきっかけありがとう~~
次回こそは昆布出汁とデーツの甘み、
やってみます。