いちの木の小屋と山

昭和~~な小屋をリフォームしたり、山やったり畑やったり、猪捕ったり、いろいろやって生きてます

充実の一日

 

 

病み上がりほやほや

木工の集まりに出かける。

庄原で工房を開放してくださっている

のんきさんのところへ。

 

いちの木の山にたくさん生えている

謎の木で何か作ってみたい。

 

これ、木肌がめくれてくるので

リョウブ 、って、やつ?

 

若葉は食用になるので、飢饉をしのぐために

植えるよう令法が出たことからリョウブ、らしいんだけど。

だとしたら、サバイバル志向いちの木の山にぴったりの木!

きっと、おじいちゃんが植えておいた木が増えたんだ!

 

沢山生えてくるので邪魔な木は伐っているのだが

目が詰まっていて、硬く均質で、

いろんなものに加工できそうだな、

と思ってた。

 

しかし、持って行ったものは

中までカビがまわっていて使えず、、

 

しょうがないから

工房にあった桜の板で調理用スプーンでも

作ろうか、ということにする。

 

3センチくらい厚みのある板に

鉛筆でデザイン描いて、

糸鋸で切るのはのんきさんがやってくれた。

自分でやりたいけど、鋸刃ダメにすると悪いんで

黙ってやってもらう。

 

ベルトサンダーの粗目で

なんとなく形を近づけて

 

 

万力に挟んで

彫る

 

 

のんきさんお手製の鑿お借りして

繊維と直角に彫る、 彫る、

彫ってるあいだ無心になるのが楽しい。

鑿欲しい、ああ、鑿研ぎたい

 

 

底や持ち手は小刀で削っていく

繊維の方向を探りながら刃を入れるの楽しい。

刃物っていいな。

 

まだ彫り足りないけど

今日の所はここまで。

 

 

この後、もう少し北にある民宿

「暮らし宿 お古」へ行く。

 

ここの旦那さんが山守林業と言うのをされている。

彼に山の木を伐ってもらうことになったので

その話をしに行くのだが、

どんな所にあるお宿なのか見て見たかった。

ガチで山暮らしをしている一家なのだ。

 

 

写真じゃ伝わらないけど

小さな自然の川に挟まれた

昔話の中のような場所。

 

山暮らしの忙しさ、獣のこと、

木やキノコやチェーンソーのことお話しは広がって

2時間くらいお邪魔したけれど、話し足りない。

 

が、いい加減おいとまして

肉を買いに庄原の町のコープへ。

ちゃんとしたひろしま牛が夕方には安くなってるので

庄原に行ったら必ず寄るんだけど、

この日は駐車場で刃物売ってた。

 

刃物欲しいモードだったから

迷わずテントに入っておじちゃんに

鑿ありますか? と聞けば、「鑿はないねぇ」

「包丁と鎌だけだねぇ」 そっか、、

「猪の止め刺し用の刃物を包丁で作ろうかな」

と言ったら、「止め刺し用の刃、あるよ」とのこと。

 

え!え?あるの!!と喜んだら

昨日売れちゃったんだと。 なによ、ガッカリ、、

一万いくらか円する、血抜きもついてて

四角くて丈夫、なんだそうだけど、 ない。

 

しかし、これまで持ったことのない

菜切り包丁と魚捌くのに良さそうな小型の包丁を買うことにする。

(なんせ刃物欲しいモードだったんだもの)

おじちゃんが「広島で露店出せるところはあるかな?」と言うので

アーバンビュービルの下なんかどうですか?とか

情報交換したりして、楽しいひとときでありました。

 

牛肉は安くなってなかったので定価で買う。

 

肉食べたいってのは

元気になった、ってこと、かな。

 

 

 

特殊伐採の山守林業

無農薬レモン農園が取り持った縁。

そして、勘違いかもなんだけど

去年、徳島の宿でお勧めされた素敵な宿は

ここのことなんじゃないか、と思うんだよな。

 

山のこと始めてから

いろんなご縁が繋がっていくのだが

それが当然であるような

やっとぶち当たった鉱脈であるような

これでいいのだ、と思う一日でありました。

 

猪止め刺し用の刃を買い損ねたので

満足よりの充実

なんにしても良い一日でありました。